ハイコーフェス9
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【ボクが大好きなSUNNY CAR WASHについて】

お盆が終わった途端に連日立て続けの金農フィーバーで感動の毎日でしたね。

音楽よりもってくらいに無類の野球好きで有名なボクですからね、

めちゃめちゃやる気が出たと言うか、

この気持ちをハイコーフェスにも繋げたいなーってそう思いました。

「奇跡の準優勝」なんて言われるけど頑張ったからこその「奇跡」ですよね。

「頑張った」だけで良いなら今まで甲子園に出場したチームだって頑張った訳だけど、

ここまで勝ったからこそみんなから「奇跡」と呼ばれている訳で、

ハイコーフェスも「勝たなきゃ届けきれない何か」があるなーとそんな事を思いました。

あの高校球児たちはどれだけのしあわせをひきかえにして来たんでしょうね、

彼らがひきかえにしたしあわせに比べたら、

ボクが今ひきかえにしているつもりのしあわせなんて実はハナクソみたいなもので、

やっぱりボクも「ぼくのしあわせ」をひきかえにしないと「奇跡」なんか見せてあげられる訳無くて、

ハイコー最後の夏ですからね、最後くらい本気の本気の夏で締め括ってやろうと誓いました。

平成最後の夏なんて知らねーよ!こっちはハイコー最後の夏じゃー!

 

なんて暑苦しく書いちゃいましたが今週末は大曲の花火大会ですよね。

「夏の終わりを告げる風物詩」がもうすぐ目の前まで迫っていて、

まだまだ生活に追われる日々は続いてしまいそうです。

去年ももどかしいまま夏の終わりを迎えてしまいましたが、

今年は去年よりさらにハイコーフェスと向き合えないまま時間だけが過ぎていてもどかしいばかりです。

なんとかしないとズルズル生活を続けてしまうだけなので気ばかり焦ってしまいます。

とりあえず願掛けに「何か」を絶たないとハイコーフェスと本気で向き合えないまま夏が終わってしまいそうなので、

今年は花火は見ずにハイコーフェスを想おうかなーってと思っています。

そのくらいしてあげないときっとボクはダメになってしまうので、

ドラマのセリフの安請け合いだけど「罪悪感」を背負いながらハイコーフェスを愛したいです。

オレが見届けてやらなきゃ誰が見届けてくれるんだよ。

 

てな訳ですぐに重っ苦しくなるのが悪いクセなので前置きはこのくらいで!

お盆期間中の猛烈アタックにより前売り予約者数は今日で110人です!

二週間で20人も増えました!凄い!偉い!パチパチパチパチ!

期間中にゴマシオの店頭で10人以上も予約を入れて頂いて本当に感謝の気持ちで一杯です!

当日まで残り50日を切ってしまいましたがやるっきゃないですからね!

そろそろ来月の勤務表も確定する頃かと思いますので、

どうか皆さんハイコーフェスの最後の夏にも力を分けてくださいね!

愛は地球を救えないかもだけど愛はハイコーを救うので、どうか助けてくださいね!

 

そんな訳で、よーし!どんどんいってみよう!

いきなりの出演者追加告知に皆さんもさぞや驚いたかと思いますが、

抑えきれない想いがやっぱり今年も大爆発でしたね!

そんな訳で5組目の出演者紹介はこちらも初出場、

抑えきれない想いを踏み切らせてくれた最後の切り札!

ボクと近江さんの抑えきれなかったティーンエイジ・ハートが大爆発!

「SUNNY CAR WASH」の登場です!

 

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【ボクが大好きなSUNNY CAR WASHについて】

 

「なあ神様お願いです、いい加減そろそろ許して、ロックンロールに頼りすぎたボクらを」

「言葉」を支えにしないとどうにもならない時が誰にもあると思いますが、

今のボクには「この歌詞」が支えでお守りで、

ようやく神様に「ゆるしてもらえる」のかと思うと肩の荷が降りる気分です。

 

「ハイコーフェスを終わりにするね。」

6月14日、ボクは「その事」をようやく近江さんに告げることが出来ました。

わざわざ「告げることが出来ました」なんて大層な事のように書いたのには訳があって、

自分でちゃんと「終わりにする」と決めたはずなのに、

でも近江さんにだけは最後までその事が言えずで、

もうかれこれ23年の長い付き合いですからね。

お互いに過去に付き合ってきた女の子の事だって全て知ってる仲な訳だし、

隠し事なんかせずにパパッと言っちゃえば良いだけなのに、

でも近江さんにだけは「ずっと隠していたい気分」で、

ずっと一緒にハイコーフェスを支えてくれた澁谷くんにはもちろん一番最初に伝えたし、

他のハイコーを支えてくれたみんなにも顔を合わせたタイミングで伝える事が出来たけど、

なのにどうして誰よりも顔を合わせる回数の多い近江さんが1番最後だったのか言うと、

近江さんにだけはガッカリされたくなかったからで、

近江さんに言うともう後戻り出来ないと言うか、本当にハイコーフェスが終わってしまう気がして、

誰よりも顔を合わせて話しているのに何度も言うタイミングがあったのに、

近江さんにガッカリされるのが怖くて最後まで近江さんにだけは伝える事ができませんでした。

 

近江さん、近江さん書いてますけどね、

「近江さん」って皆さんも良くご存知の「近江さん」です。

「ハイコーフェスの近江くん」、

「ハイコーフェスの進藤くんの相棒」、

「ハイコーフェスのブレーン」、

「ハイコーフェスのポルノスター」、

「秋田のオダギリジョー」などなど、

「ハイコーフェスの進藤くん」と人気を二分するハイコーフェスの立ち上げメンバーの残党で、

長い間ハイコーフェスのためにたくさんしあわせをひきかえにしてくれた最後までバカで困ったボクの親友です。

 

近江さんがずっと一緒にハイコーフェスを面白がってくれたからこそ、

ボクはハイコーフェスを9回も続ける事が出来た気がしています。

「ボクのハイコーフェスの想い出」は近江さん抜きでは語る事が出来ません。

ハイコーフェスに伴う「面倒くさい事」を「苦しい事」を、

「やらなきゃいけない事」を「やりたくない事」を、

いつも「死ぬ!死ぬ!」言いながら、いつも「疲れた!疲れた!」言いながら、

家族からかかってくる「いつ帰って来るの?」なんて戦慄のラブコールに身を震わせながら、

作業後は夜中に二人で決まって幸楽苑の一番安い中華そばをすすりながら、

「でもやるしかねーよな!」なんてお互いを鼓舞して、

ハイコーフェスの始まりから終わりまで誰よりも長い時間を共にしてくれたのが近江さんでした。

もちろん他の実行委員やスタッフの誰が欠けても辛く悲しく寂しかったとは思うけど、

でも近江さんだけはやっぱり特別でした。

ハイコーフェスに「近江くん」がいなかったらボクはちっとも楽しめなかったと思うし、

近江さんが「ハイコーフェスをやめたい!」と言ったらボクはいつでも辞められるつもりでいて、

でも9年間、近江さんはいつもいつまでもハイコーフェスを面白がってくれて、

毎年変わらず全く辞める気なんかサラサラなくて、

そうやってずっとボクの事もハイコーフェスの事も面白がってくれました。

応援してくれました。

 

ハイコーフェスって9回も続いてしまいましたからね。

全然新しくもないし、旬なんかとっくに過ぎてるのかも知れないし、

他の誰に言われなくても「その空気感」はボクが誰より痛感している訳で、

「いい歳して良くやるよ!」って、

「六郷のロックンロール(笑)」って、

影でいろんな人から笑われているのも事実です。(そりゃあそうだよね!)

誰に笑われたって全然平気だし、

別にそんなの全然気にしてるつもりもないけれど、

でも、どんなに好きでやっているつもりのハイコーフェスでも、

時々本当に分からなくなる時があって、

「ボクを殺してくれ」なんて叫びたくなる時があって、

それがつまりは「もう何も考えたくないよ。ロックンロール、ロックンロール、ボクを殺してくれ。」って、

あの有名なハイコーフェスの進藤君の心の叫びですよね。

「味方以外全部敵」じゃないけどボクって極端で有名ですからね、

極端に視野が狭くなってしまう情けないボクは、

そんな夜に限って近江さんに電話して気を紛らしていました。

近江さんにしたらいい迷惑だった思うけど、今思えばボクは無償の愛が欲しかったんでしょうね。

近江さんは他の誰よりもずっとずっとボクを面白がってくれて、

ずっと変わらずハイコーフェスを面白がってくれて、

何をやっても、どんな無謀な事でも、どんなに人にバカにされても、

「オメーは天才だ!」、「こんな面白い事はない!」、「届かない奴の方がバカだ!」などなど、

いろんな言葉でいつもハイコーフェスを褒めてくれました。

いつもいつもボクを褒めて応援してくれました。

ずっとバカなママでやさしくて本当にいい奴でした。

 

近江さんはもう20年以上も「ボクの楽しい」にずっと騙されてくれていて、

普通20年も騙されていたら途中で気付くはずなのに、

いつも気付かないフリをしてくれて、

40歳目前のボクらですよ、そりゃあ誰だってみんな一生懸命生きてますからね、

「ボクの楽しい」なんかに付き合いきれなくなるのが普通の感覚なのに、

もしかしたら本当は近江さんが誰よりも気づいていたのかも知れないけど、

それでも今でもずっと「ボクの楽しいに騙されたフリ」をしてくれていて、

「ボクの楽しい」をこんなに信じてくれる人をボクは他に知らなくて、

「ハイコーフェスの魔法」がこの世界で通用しなくなっていても、

いつもハイコーフェスの魔法に掛かっているフリを続けてくれました。

だからボクは安心して魔法を使えているフリができたし、

「神様に嫌われたって君がボクを好きならなんだっていいさ」、

「天国でも地獄でもスキップでいくぜ」って誰かの歌の歌詞みたいな気分で、

それがたとえ茶番でも何でもボクには全部おかないなしでした。

それもこれも近江さんがいつもボクの事を面白がってくれたからです。

 

ボクと近江さんはいつも「あいつら」と戦っていました。

具体的に誰って特定の相手がいる訳じゃないけど、

「頭の良過ぎるあいつら」や、

「冷めた顔で頷いてるあいつら」や、

「重力に従ったあいつら」や、

分かりやすく言うと「良い大人に成り下がったあいつら」で、

「良い大人」なら別に良いんじゃないの?って思うのが普通かも知れないけど、

「良い大人」が「本当に良いか」は人それぞれで、

少なくてもボクはどんなに年を取っても「19、20の頃の気持ち」は一生忘れたくなくて、

「やりたい事しかしちゃダメだ!」、

「でもやりたい事に伴うやらなきゃいけない事も当然やるべきだ!」ってな具合に、

「良い大人側」から見たらなんとも「幼稚でバカな生き方」をわざわざ選んで大人になって来たつもりで、

その集大成と言うべきなのがハイコーフェスな訳ですからね、

良い大人に成り下がれなかった重力に逆らったボクにいつも寄り添うように付き合ってくれる、

相変わらずな近江さんがボクは大好きで大好きで仕方ありませんでした。

 

近江さんがいなかったら多分とっくにボクはハイコーフェスの事なんか投げ出して、

「良い大人に成り下がったあいつら」と同じ顔して生活していた気がします。

普通に幸せで、普通に楽しくて、普通に普通です。

でも近江さんが面白がってくれる限り、ボクは近江さんを楽しませたくて、

近江さんはバカだから普通だとなかなか笑ってくれないから、

おかげでボクは今でも自分が14歳か17歳のつもりでずっとバカのまま生きてしまった感じで、

それがボクと近江さんの「ボクと君のハイコーフェス」、

「ボクは君を楽しませたい、君はボクを楽しませてくれる」は永遠に不滅だった訳です。

 

そんな「ボクと君のハイコーフェス」ですからね、

「ハイコーフェスを終わりにするね。」って言葉をボクが口にしたら、

こんなにハイコーフェスをボクを面白がってくれた近江さんを裏切る事になる気がして、

だからボクは近江さんだけには、なかなかその事を伝えることが出来ませんでした。

 

6/13の夜でしたね、ボクと近江さんはお互い仕事が終わった後に集合し、

いそいそと例年どおり告知動画の編集をしていました。

あーでもない、こーでもない言っては「天才だ!天才だ!」褒め合って、

結果「最後のハイコーフェス告知動画」がどんどん出来上がっていきました。

「あー、これで近江さんと動画作るのも最後だなー」なんて少しだけセンチメンタルになっていたら、

近江さんが急に1曲のロックンロールを流し始めました。

「この曲知ってる?」、

「あれ、これってあん時オメーから教えてもらった曲だっけか?」、

そう言って近江さんが流した曲がSUNNY CAR WASHのキルミーという曲でした。

 

「SUNNY CAR WASH」は去年も今年もその会議に名前が上がっていたバンドでした。

衝動と若々しさ、純粋さと残酷さ、美しさと醜さ、刹那さと永遠さ、

その全てを兼ね備えたような抜群のセンスで選び抜かれたサイコーの歌詞に、

鋭利な刃物のように突き刺さるとんでもないハイトーンボイス、

痛快さとキャッチーさが爆発しているグットメロディーに、

どこまでも勢いと疾走感を失わなず加速するように感情が暴発する凄まじい演奏姿、

どこで息継ぎしてるんだってくらいに言葉を詰め込んだ感じに歌うイカレたボーカルのアダムくんに、

ストラップをダランと下げて構えるベースを意地でも膝の高さで弾き続けるイカレたベースのハネダさん、

早くてうるさくて手数が多い三拍子揃ったイカレたドラムのウネくん、

メンバー3人のキャラがしっかり立っているのも見るからにロックンロールで、

「ロックンロール」って言葉がこんなにも似合う、一言で言えば「10年に1度のサイコーのバンド」です。

 

とは言え、もはや去年の春の時点で「時代を背負うバンド」として、

出るデモCD、出るデモCDがすぐに完売になったり(まあボクは全部持ってますけどね!)、

ライブにフェスにと超売れっ子の引っ張りだこだったりで、

耳の早いロック好きや音楽業界の中でも大プッシュの大注目バンドで、

ハイコーフェスに出演してもらえるなんて夢にも思わなかったバンドの1組でした。

事実、今年の2月かな?

深夜にやってる関ジャニ∞の関ジャムって番組を見てたら、

新世代のおすすめアーティストとして、

あの蔦谷好位置さんがサニーカーの事を紹介しているのを見てしまい、

「やっぱり売れたかー!」と苦虫を噛んでしまいました。

なので「サニーカーめっちゃ良いでしょ!」なんて自分で勧めておきながら、

でもあまりにも「旬」ですからね、なんとなく遠慮してしまったのも本音で、

「こんな激しく右肩上がりなバンドはきっと出てくれないよな」なんて、

「YOUTUBEの再生回数が桁違うもん」なんて、

「もはやあちら側のステージのバンドだよね」なんて、

最初からどこか諦めつつ二人にもそんな伝え方をして紹介してしまった気がします。

それに加えてボクと言えば愛情がひねくれてるで有名ですからね。

「旬」をあえて外してしまう傾向が出演者を選ぶ際になんとなくあって、

自分だけ好きだと思っていた特別なものが「みんなも好き」だと気付いた途端に、

ついつい背中を向けてしまうと言うか、熱狂を一歩引いて見てしまう悪い癖もあって、

音楽フェスを主催している立場のくせに頭がおかしいんでしょうね、

本当は好きなのに素直になれないと言うか、

「ボクのロックンロールがお前らに分かってたまるか!」って、そう思っていたかったんでしょう。

「旬」より「先物」を好む方が「通」というか、それがパンクだと勘違いしていたんです。

そんな理由もありで、2年続けてボクはSUNNY CAR WASHに出演依頼を出していませんでした。

 

近江さんが聴かせてくれた曲は、

まさにボクが選考会議で「これどうよ!」って紹介した「キルミー」って曲でした。

和訳したら「ボクを殺してくれ」かな?

今考えて見たらこれほど最後のハイコーフェスに似合う歌は他に無いですね。

「この曲、めっちゃ良いよなー!」って、

「いや、改めて聴いたらさー、めちゃめちゃカッコいいよなー!」って、

「最近毎日サニーカーばっか聴いてるわ!」って、

「なんでサニーカー呼ばなかったんだっけ?」って、

「あの場の雰囲気ってあるよなー、あー、見てー!サニーカー見てー!」って、

「今から呼んだらどうにか来てくんねーのかなー?」って、

それはそれは名残惜しそうに、くだ巻くようにボクに散々絡んできて、

でもどう考えても出演枠が一杯の今年のハイコーフェスです。

終わりの時間がある訳ですからね、

これ以上どこをどうしても出演枠を増やす訳にはいかずで、

「まあしょうがねーよな!サニーカーは来年呼べば良いかー!」、

いつもどおり帰りにふたりで幸楽苑の中華そばをすすりながら、

近江さんはそんな言葉で自分の気持ちをなだめていました。

ボクはそんな近江さんの言葉を聞きながらなんとも申し訳ない気持ちで一杯で、

「来年こそサニーカーを!」なんて今から次の事を楽しみにしている近江さんの顔を見たら、

「ハイコーフェスを終わりにするね」とはとても口に出す勇気がありませんでした。

 

とは言え、いつかは言わなきゃいけない訳ですからね。

翌日覚悟を決めたボクは告知動画に「最終回」って文字を入れて欲しいって事と一緒に、

「ハイコーフェスを終わりにする事」を近江さんに告げました。

電話だと近江さんのガッカリする声を聞いてボクまで悲しくなっちゃうし、

改まると可笑しな空気になるし変に意識して照れ臭いのもあって、

大事な事だけどメールでそれを告げました。

何分もしないうちにすぐに届いた近江さんからの返信メールには、

「直樹が決めた事ならそれで良いと思って続けてやってきたから楽しく終わってやろうぜ!」、

あえて理由を聞かないところも近江さんの好きなところで、

とうとう「最後のハイコーフェス」が本当に走り出してしまった気分でした。

 

でも、このメールにはまだ続きがありました。

メールの最後にこんな言葉が書いてありました。

「ただ今回で最終回なら今更だし時間も難しいだろうし難しいだろうし来れるかも分かんないけど・・・」、

「出演料はオレが出しても良いからサニーカーを見たい!時間延長はやっぱり難しいかな?」、

これがクソで有名なボクの大好きな近江さんのなんとも愛おしい愛の言葉で、

一緒にハイコーフェスを続けて9年、最後の最後で初めて近江さんが「ボクのハイコーフェス」に注文をつけた瞬間でした。

 

ハイコーフェスって「みんなのもの」ですからね。

もちろん「ボクのもの」でもないし、

もちろん「近江さんのもの」でもありません。

でもだからと言って「みんなのハイコーフェス」って想いだけだと続くものも続かなくて、

それぞれがそれぞれに「ボクのハイコーフェス」って気持ちがないと「保てないバランス」ってのが確かにあって、

「進藤くんのロックンロール」だけに頼りすぎてしまうと結果自分の面白いを見失うし、

「進藤くんのために」なんて肩入ればかりだと結果自分が辛くなっちゃうしで、

自分が自分の意思だけで、心からハイコーフェスを面白いと思えているのか分からなくなってしまいますよね。

でも「これがボクのハイコーフェスだ!」って思える音楽が1組でもいてくれたなら、

誰だって思い入れなんて全然変わってきますよね。

「進藤くんのためのハイコーフェス」じゃなくて「僕のボクのハイコーフェス」になりますよね。

いつも「進藤くんのボクのハイコーフェス」を誰よりも面白いと喜んでくれる近江さんが、

初めて自らの「僕のボクのハイコーフェス」にカッコ悪いくらいにしがみついてくれたんだから、

ボクが近江さんを楽しませない訳にはいかないですよね。

だってボクと近江さんの関係性ってたったこれだけ、

「ボクは君を楽しませたい、君はボクを楽しませてくれる」、それだけなんです。

(ボク、ボク書いてややこしくてすみません!)

 

ボクは近江さんからのメールを読んですぐにSUNNY CAR WASHのキルミーを聴きました。

以下、キルミーの歌詞ですが、

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隠し事なんてしないでそんな仲じゃないだろ

バカな生き方をしている相変わらずなオマエが大好きなんだ

頭の良すぎるアイツらはほっておこうオレたちの圧勝な訳で

こんな事を歌うバンドを見て冷めた顔で頷いたりしてるんだろうね

ねえキルミーベイベー殺してくれ

溢れるほどの愛で溺れさせてくれ

もう何もいらないトイレのタイルにそう誓うんだ

ねえキルミーベイベー殺してくれ

100分の1でも良いからボクに愛を故郷には緑を

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう何度も聴いたはずの曲なのに、

この時ばかりはなんでかこの曲が近江さんからの愛の言葉に想えてしまって、

近江さんに「隠し事」をしてしまった事を少しだけ後悔しました。

こんなラブレターみたいなロックンロールを聴いて普通でいられる訳もなくで、

近江さんのメールを読んでからきっと5分くらいの出来事でした、

我に返った頃にはボクはすでにSUNNY CAR WASHに出演依頼のメールを出していました。

 

もちろん1組出演者が増えるって事は厳しく管理されてる会場の使用時間を延長しなくてはいけない訳だし、

また偉い人たちに頭を下げてお願いもしなくちゃいけません。

失礼がないように細心の注意を払いながら、

「すみません!どうかよろしくお願い致します!」でようやく貸してもらえる奇跡の場所なんです。

そもそもまだ誰も「会場使用時間を延長して良い!」なんて許可を出してくれた訳でもありませんからね。

それでも、もうそんな事どうにでもしてやろう!って、どうにでもなる!って、

もうなんかあの時のボクは本当にロックンロールで、

今までこんなに悩まずに出演依頼を出した事は1度もありませんでした。

「ロックンロール憧れて何年になるんだよ!」って自分でも情けないけど、

最後の最後にほんの少しだけ、ボクもロックンロールに近づけたそんな気がしました。

 

7/10、朝6時、今日もサニーカー出演の奇跡を待って眠る近江さんにボクはモーニングコールをしました。

まだ寝てるとか朝早いとかお構い無しに、とにかく一刻も早く伝えてあげたい言葉がありました。

「オーキルユーベイベー、殺してやるよ!サニーカー来てくれるってさ!」、

「近江さんのボクのハイコーフェス」もちゃんと殺してやらないと、

「ボクのボクのハイコーフェス」が終われないところでした。

近江さんは第一声は 「おっ!やったぜ!」でした。

あまりにあっさりしていたから「おっ!やったぜ!じゃねーよ!」って言ってやりたかったけど、

「もっとなんかねーのかよ!」って言ってやりたかったけど、

「おっ!やったぜ!」の声が凄く楽しそうだったのでボクも嬉しくなりました。

こうしてSUNNY CAR WASHのハイコーフェス出演は決定し、

ハイコーフェスの最後の奇跡が完成しました。

「もう1つのボクと君のハイコーフェス」もこれでバッチリ「最後の準備」が整って、

ボクはこれでいつだってハイコーフェスを終われる気分でした。

 

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なあ神様お願いです

いい加減そろそろ許して

ロックンロールに頼りすぎたボクらを。

そうだ重力に逆らったボクらを誰かが悲しんでくれるはず

愛とか平和とか歌ってくれるはず

神様に嫌われたって君がボクを好きならなんだっていいさ

天国でも地獄でもスキップで行くぜ。

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今のボクは本当にこの歌詞と同じ心境で「最後のハイコーフェス」を迎えます。

この歌詞はSUNNY CAR WASHの「ムーンスキップ」って曲の歌詞なのですが、

きっと近江さんも同じ気持ちで最後のハイコーフェスを迎える事でしょう。

 

もしかしたらハイコーフェスを愛するみんなも同じ気持ちなのかなー?

「キルミー」を聴いて、「ムーンスキップ」を聴いて、そしてハイコーフェスが終わります。

でもロックロールに殺されるんだから、天国でも地獄でもスキップで行ってやりましょうね。

怖がらなくて大丈夫です!

SUNNY CAR WASHってサイコーのバンドをご用意したので安心して終われます!

 

「SUNNY CAR WASHってどんなバンド?」って聞かれても、

ボクには「こんな風」にしか答えられません。

でも「こんな気持ち」にさせてくれたバンドをボクは他に知らなくて、

「こんな気持ちを歌うバンド」を皆さんにも届けたかったんです。

 

どうか皆さん、冷めた顔で頷いたりしないでくださいね、

冷めた顔で歌が下手だって言わないでくださいね、

SUNNY CAR WASHのロックンロールで溢れるほどの愛で溺れさせてやりますから。

 

SUNNY CAR WASHのロックンロールを近江さんに捧げます。

SUNNY CAR WASHのロックンロールをロックンロールに頼りすぎたボクらに捧げます。

全然出演者紹介になってないかも知れないけど、

これが「ボクの大好きなSUNNY CAR WASH」です。

 

「SUNNY CAR WASHのロックンロール」がボクにはこんな風に聴こえる。